自宅サーバー実践構築法 特集 1 項目の測定が可能な計測器である。計測技術研究所注 6 、サン を測定して表示するタイプと、実効値を測定して表示するタ ワサプライ注 7 から発売されている。 イプがある。パソコンなどの場合は、高調波成分を含むので、 電気代を計算するときは、積算電力量、実効電力、電流と 実効値で測定するタイプのほうが望ましいだろう。 力率から計算する方法がある。実態を反映させるには積算電 電気代を計算するときには、電流値のほかに、力率を求め 力量を数時間以上掛けて計測し、手早く計算したいときには る必要がある。力率を計測する手段がない場合は、負荷の種 実効電力または電流と力率を計測するのがよいだろう。 類に応じた値を使う。力率は、負荷の種類でほぼ決まるから UPS に必要な容量を計算するときは、皮相電力の最大値を である。筆者の身近なものを測定したところ、 計測する。 デスクトップタイプの本体や CRT だと 0.7 ~ o. 75 程度、ノー 筆者は、サンワサプライから発売されている TAP - TST5 注 8 ト PC の AC アダブタの場合 O. 6 ~ O. 65 程度であった。 を使用して測定した。 UPS に必要な容量を計算するときは、クランプメータで表 工コワット 示された最大値に、電圧 1 OOV を乗じると、皮相電力になる。 工コワット ( 写真 2 ) は、東光精機より発売されており、 こでは実効値測定が可能な日置電機注 1 。より発売されて ワットチェッカーと同様に、計測したい負荷の電源ケーブル いるクランプテスタ 3280-20 注 11 ( 写真 3 ) を使って、計測し を接続するだけで、積算電力量などが測定できる。電気代の ている。参考として、オーソドックスなクランプメータの測 表示機能もあるが、これは 1kWh = 25 円となっており、実際 定項目は AC 電流のみだが、 DC 電流の測定に対応したもの の電気代よりも若干高めに設定されているようだ注 9 。 や、力率測定、万能回路試験器の機能を持ったモデルもある。 今回は、本誌の著者の 1 人である白山氏から編集部経由で 電力計付きテーブルタップ お借りして使用した。 なお、取扱説明書によると、力率は 1 であり、歪みが少い 電力計付きテーブルタップ ( 写真 4 ) は、テーブルタップ ことを前提としているとのことである。パソコンの場合、歪 に接続した機器の消費電力がメータに表れる仕組みになって みなどがあるため、若干正確さに欠けるが、参考として使う こにパソコンを繋いでみたが、パソコン 1 台では消 いる。 ことができるたろう。 費電力が少く、メータの振れが小さく実用的ではなかった クランプメータ クランプメータとは、 2 本で一組になっている電源ケーブ ルのうち 1 本をクランプで挟み込み、流れている電流を計測 するものである。なお、表示される電流の大きさは、平均値 ニタワー 写真 4 電力計付きテープルタップ外観 2 写真 5 電力計付きテープルタップで計測 写真 6 ワットチェッカーで計測 写真 3 クランプメータ外観 注 8 http://www.sanwasupply.co.jp/product/syohin.asp ?code=TAP-TST5&mode=main 右に 2 ピットシフトすればレ 4 = 025 になるからだろうか ? 注 9 注 10 http //www.hioki.co.j p/j p/index. html 注 11 http.//www.hioki.co.jp/j p/product/field-c/32802010. html
階の電力料金注 5 である IkWh = 20.67 円を使うことにする。 24 時間使用する場合の 電気代と UPS の選定の目安 UPS の定格 りゆうちてつや /Tetsuya Ryuchi ryuchi@ryuchi.org/( 株 ) ビート・クラフト UPS の容量は、パソコンなどの負荷に対し、供給できる最 大皮相電力とそれを維持できるバックアップ時間で表示され はじめに ている。皮相電力の単位には、 VA ( ポルトアンペア ) が用い 自宅サーバーを構築して、 24 時間パソコンの電源を入れて られる。 U PS を選択するときは、接続するパソコンや C RT などの おくと、どれくらいの電気代になるのか気になったり、また 皮相電力の合計値より大きく、かっ必要なバックアップ時間 U PS を導入するときに必要となる容量の目安を求めたい、と があることを確認する。また、 U PS のバッテリは、 1 ~ 2 年 考えるだろう。 こでは、筆者の場合を例にしながら、簡単に実例を紹介 経過すると劣化するため、実際には 1 .5 ~ 2 倍程度の容量をも つものを選択するのが良いと考えている。 する。測定したのは、 2000 年 6 月頃に購入したミニタワータ イプの SONY V 0 R PCV-R63K 注 1 ( 内蔵 HDD を 2 基増設 紙面の都合などで詳しい説明は省くが、パソコンや CRT な 済み ) ( 以下 V 0 R -63 と略 ) と本誌 No. 16 で FreeBSD 5.1 - どの負荷の場合、有効に消費される有効電力のほかに、無駄 となる無効電力も生じる。 U PS に対して必要となる容量は無 current 注 2 をインストーノレした Panasonic LetIs NOte CF- RI ( 以下 CF-RI と略 ) の 2 台である。 効電力を含めた皮相電力であるため、容量表示は皮相電力と されることが多い。 電気代、電力、積算電力量 なお、この皮相電力と、実効電力の比率を力率と呼ぶ。比 電気代というのは、電化製品が使った電気の量、積算電力 率なので、単位はなく、 O ~ 1 の間の数値になる。 量に応じて電力会社から課金されるのは、ご存じのとおりで 測定器の種類 ある。電力とは、電気によって得られるエネルギーのことで ワットチェッカー ある。電力には、皮相電力、実効電力、無効電力などの種類 ワットチェッカー ( 写真 1 ) とは、計測したい負荷の電源 があるが、一般的に電力といった場合は、実効電力を指す。 電力の単位には w ( ワット ) やその IOOO 倍である kW ( キロ ケーブルを本体のコンセントに差し込み、本体を壁などのコ ンセントに接続するだけで、電圧、電流、積算電力量など 8 ワット ) 注 3 が用いられる。電力が大きいほど、大きなエネル ギーである。積算電力量とは、使った電力を積算したもので あり、積算電力量または電力量と呼ぶ。積算電力量は、電力 に使った時間を掛けて求める。単位には Wh ( ワットアワー ) が用いられる。少ない電力でも長く使うと、大量の積算電力 量になるし、大きな電力でも時間が短いと、少量の積算電力 量になるのである。電気代 ( 電気料金 ) は、この電力量に応 じて課金されるので 1 か月間に、どれだけの積算電力量を使 用したか計測すれば、 1 か月間の電気代が計算できるのである。 なお、積算電力量の単価は、電力会社との契約内容、季節、 他の電化製品を含めた総電力量により、変動する。 こでは、 東京電力注 4 が平成 14 年 4 月 1 日に実施した従量電灯 B の第 2 段 注 1 http//www.sony.jp/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCV-R73K/ 注 2 No. 16 でインストールしたあと cvsup して現在は FreeBSD 5.1- current になっている。 注 3 k ( キロ ) とは 1 0 倍の意味である。以下 k が使われるところでは同じ。 注 4 http://www.tepco.co.jp/ 注 5 http://www.tepco.co.jp/e-rates/c ustom/shiryou/tanka/d entou-j. html 注 6 http://www.keisoku.co.jp/ 注 7 http ン //www.sanwasupply.co.j p/ ′トチェッー 写真 1 ワットチェッカー外観 ー最大 15A まを、ツ 写真 2 工コワット外観 074 BSD magazine 2003 NO. 17
信ロ 信通プ動 通クク起 通ワワ作ム 間セトト操テ スロツツムス セプネネテシ プ章章章シ章 1 2 3 4 1 1 1 立ロ 第地 4 第第第 5 第語 第用 。 Ot 「赤の悪魔本」 待望の翻訳版発売 ! ASCII R4.4BSD の設計と実装 D esign BSD の作者たち自身が、 4.4BSD ImpIementati011 の内部構造と、機能を実装する上で 採用された概念、テータ構造、アル ofthe ゴリズムについて詳しく解説 MarshaII Kirk McKusick, Keith Bostic, MichaeI よ KareIs, JOhn S. Quarterman 著 0perating Syste111 砂原秀樹監訳、七丈直弘訳 B5 判、 624 ページ 本体 5 , 800 円 + 税 旧 BN4-7561-4346-6 ※原書の表紙イメージです 第 5 章メモリ管理 第 3 部入出力システム 第 6 章入出力システムの概観 第 7 章ローカルファイルシステム 第 8 章ローカルファイル格納形式 第 9 章ネットワークファイルシステム 第 10 章端末テパイス処理 ・目次 第 1 部概要 第 1 章歴史と目標 第 2 章 4.4BSD の設計の概要 第 3 章カーネルサービス 第 2 部プロセス 第 4 章プロセス管理 企業内研修・引用によるカスタムメイド・ OEM 供給に関してのお問い合わせ先 : 法人営業担当 ( 03 ) 5362-3327 ・本製品は書店および書籍を扱っているパソコンショップでお買い求めください。・品切れの際は書店にてご注文いただくか、通信販売をご利用ください。 ・通信販売のお問い合わせ先 : 株式会社アスキーストア電話 ( 03 ) 3499-9300 http://www.ascii-store.com/ 株式会社アスキー 〒 160-8584 東京都新宿区信濃町 34 番地 J 日信濃町ビル電話 ( 03 ) 5362-3300 http://www.ascii.co.jp/ 4.4BS